【ゴトー】創業家社長がMBO実施、事業再構築のため

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 中古書店「ブックオフ」やCD・DVDレンタル「TSUTAYA」のフランチャイズ店舗を運営するゴトー(静岡県沼津市)は7月8日、創業家出身の後藤行宏社長がMBO(経営陣による買収)を実施すると発表した。

 ゴトーは紳士服専門店チェーンとして1991年に株式公開を果たしたが、大手との出店競争の激化から90年代半ば以降、フランチャイジー事業への転換を進め、現在は「ブックオフ」と「TSUTAYA」のフランチャイズ店舗運営が事業の柱となっている。

 だが、インターネットを通じた書籍やCD・DVDの販売、ダウンロードが普及していくなかで、既存のフランチャイズ事業の収益も悪化しており、2010年2月期には店舗閉鎖損などで2億円の最終赤字を計上、11年2月期は売上高が前期比15.0%減の105億円となり、営業利益が損益とんとんにまで落ち込んだ。このため、MBOを実施し、事業再構築のスピードを上げる。

 公開買付期間は7月11日から8月22日。後藤社長が全額出資で設立したGプランニングが1株395円でゴトーの株式を買い取る。創業家一族の運営会社が保有する約37.8%を除く全株式の取得を目指す。買付額は最大で約22億円で、Gプランニングは買付資金として静岡銀行から25億円を上限に融資を受ける。

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