米家電量販店最大手のベストバイは2010年に中国で10~15店舗を新設する計画を明らかにした。米国内では消費低迷の影響とウォルマートなど大型ディスカウントストアの家電製品の販売拡大で、ベストバイの業績は伸び悩んでいる。このため、高い経済成長率を維持する中国での出店を拡大する。
ベストバイは2006年、中国の家電量販店、五星電器(現・江蘇五星電器)を買収、現在、中国で「五星電器」167店、「ベストバイ」8店を展開している。「ベストバイ」は富裕層向け、「五星電器」は中低所得者向けの位置づけで、来年以降も2つのブランドでの出店を続ける。
また、同社の国際部門CEO(最高経営責任者)、ロバート・ウィレット氏によれば10年春にヨーロッパで「ベストバイ」1号店を出店、同年秋にはさらに3店舗を出す予定。ベストバイは08年、英携帯電話小売チェーン、カーフォン・ウエアハウスの株式の50%を取得、同社との合弁会社を通じて欧州市場開拓を計画している。