複数の欧米メディアの報道によれば、世界第2位の小売業カルフール(フランス)が東南アジアの店舗資産売却のために実施した1次入札で、日本のイオンと英国最大手スーパーのテスコが落選したようだ。
カルフールが意図する落札価格は10億米ドル(約850億円)前後との観測が流れているが、イオンとテスコの入札価格はカルフールの希望価格と大きくかけ離れていた模様。
9月11日付けの米ウォールストリート・ジャーナルなどは、11月にも実施される予定の2次入札に進んだ企業の名前として、フランス国内におけるカルフールのライバル企業であるカジノ、タイで大型スーパーを展開するビッグC、同じくタイの小売業セントラル・グループなどを挙げている。
カルフールは今回の入札で、タイの40店舗、マレーシアの19店舗、シンガポールの2店舗を売却し、各国から撤退する。アジアでは現在、140店舗強を展開する中国に今後の投資を集中させていくものとみられる。