インターネット・ショッピングモール最大手「楽天市場」を運営する楽天は６月17日、フランスでインターネットモールを運営するプライスミニスター（パリ市）を買収し、ヨーロッパ市場に進出することを明らかにした。
同社が運営するインターネットモール「Priceminister.com」には企業が約２万1000社、個人出品者が約10万人参加しており、会員数1200万人と国内最大手。フランス国内以外にもスペインやイギリスでも事業を展開しており、楽天は同社買収でヨーロッパでの足場を一気に広げる。
買収金額は約２億ユーロ（約240億円）で、楽天は全株式を取得して完全子会社化する。買収手続きが完了するのは７月中旬となる見込み。
楽天は５月に米国のインターネット通販業者Buy.com（バイ・ドットコム）を２億5000万ドル（約230億円）で買収することを決めたほか、中国やインドネシアでは現地企業との合弁事業立ち上げを予定するなど海外進出を加速させている。