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【売れ筋調査】アジア市場では現地仕様と価格引き下げなどがカギに

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は衣・食・住の9品目を対象にしたアジア主要都市での売れ筋商品調査の結果を公表した。冷蔵庫では日本ブランドが全般的に優位だったが、カップ麺では地場ブランドや欧州ブランドが強く、スナック菓子では米国ブランドが多くの都市で上位を占めた。

 

 調査は9~11月に北京、バンコク、ジャカルタなど7都市で実施。食品ではスナック菓子とカップ麺、衣料品ではブラジャーとジーンズ、住居関連品ではテレビ、冷蔵庫、おむつなどを対象に現地の売り場店員、小売業者、消費財メーカーなどに聞き取り調査した。

 

 カップ麺はホーチミンでは酸っぱい味、ニューデリーなどではスパイシーな味がそれぞれ好まれるなど嗜好に差があった。また、インドやベトナムでは汁を少なくして焼きそば風にして食べたり、フィリピンではご飯にかけて食べたりするなど食べ方にも日本と大きな違いが見られた。

 

 このため、現地の嗜好に合わせた製品の仕様変更は不可欠で、日本製品については高品質イメージと共に高価格イメージが強いので価格を抑えることも課題とジェトロでは分析している。