三菱地所は3月30日、アウトレットモール専業ディベロッパーのチェルシージャパン(東京・千代田区)を連結子会社化した。チェルシーは1999年7月、米チェルシープロパティグループ(米サイモンプロパティグループ子会社)が40%、三菱地所と日商岩井(現・双日)が30%ずつを出資して設立した。2000年7月に第1号となる「御殿場プレミアム・アウトレット」(静岡県)を開業以来、08年の「仙台プレミアム・アウトレット」(宮城県)まで7つのアウトレットモールをオープン。今年夏には8ヵ所目となる「あみプレミアム・アウトレット」(茨城県)を開業する予定だ。
今回、三菱地所は双日が保有する株式を240億円で買い取り、出資比率を60%に引き上げた。チェルシーの08年3月期の業績は売上高212億円(前期比17.3%増)、営業利益が52億円(同1.9%増)となっている。
アウトレットモールは消費が冷え込むなかでも客足を伸ばしており、「三井アウトレットパーク」の名称で8ヵ所のアウトレットモールを展開する三井不動産は、来年春から夏にかけて北海道北広島市と滋賀県の2ヵ所で新規出店を計画している。