菅直人首相は3月23日、福島県の佐藤雄平知事に対して同県産のホウレンソウ、コマツナ、キャベツなどの葉物野菜やアブラナ科のブロッコリー、カリフラワーなどを食べないように消費者などに要請する「摂取制限」を発動するよう指示した。
21日に実施した検査で当該の野菜類から暫定基準値を大幅に上回る放射性物質が検出されたため。摂取制限の野菜とカブについては出荷を差し控えるよう「出荷停止」も指示した。
また、茨城県でも水戸市と河内町で採取された原乳、鉾田市と行方市で採取されたパセリから基準値を超える放射性物質が検出されたため、橋本昌知事に同県産の原乳とパセリについて出荷停止を指示した。
摂取制限も出荷停止も期間は「当分の間」としている。原発事故の影響で農産物の出荷制限が広がっていることから、食品スーパーなどでは商品の調達先変更など対応に追われている。