1~3月期GDP、年1.6%減=変異株拡大、消費落ち込み―民間予測

時事通信
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マスクをして歩く人
民間シンクタンク10社による2022年1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値の予測が2日、出そろった。平均値は前期比0.4%減、年率換算で1.6%減と2四半期ぶりのマイナス成長となる見込み。(i-stock/monzenmachi)

 民間シンクタンク10社による2022年1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値の予測が2日、出そろった。平均値は前期比0.4%減、年率換算で1.6%減と2四半期ぶりのマイナス成長となる見込み。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の爆発的な感染拡大で個人消費の落ち込みが響く。GDP速報値は18日に内閣府が公表する。

 22年1~3月期は、内需の柱である個人消費の予測が平均で0.6%減。年明け以降に「まん延防止等重点措置」の対象拡大・延長が繰り返され、「外食や旅行、娯楽を中心にサービス消費が減少した」(大和総研)とみられる。

 輸出の予想は1.5%増と緩やかな伸びにとどまる。供給制約による自動車減産が重しとなった。一方、コロナワクチンの購入増で輸入が2.9%伸びるため、外需の寄与度はマイナスとなる見通し。設備投資は0.7%増を見込む。

 4~6月期の実質GDPについて、みずほリサーチ&テクノロジーズは経済活動が正常化に向かう中、年率5%台のプラス成長を予想。ただ、「ウクライナ危機による資源高や海外経済の減速が日本経済の回復を阻害する恐れがある」と警戒している。

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