民事再生手続き中の宮城県の食品スーパー、モリヤ(仙台市)の再建スポンサーにEコマース(電子商取引)のシステム開発などを手がけるスピードパートナーズ(東京都中央区、白石伸生社長)が決まった。
モリヤは「フレッシュフードモリヤ」「スーパービッグ」「パワーズ」の店名で食品スーパー19店舗を展開していたが、大手スーパーの仙台圏進出による競争の激化と新規出店に伴う設備投資負担が重荷となり資金繰りが逼迫、昨年7月末に仙台地裁に民事再生法の適用を申請した。
負債総額は約100億円で昨年の食品スーパーの倒産としては最大規模だった。店舗数は現在、13店舗にまで減っている。
スピードパートナーズは社長を派遣するなどして経営陣を刷新する一方、モリヤに対して資金援助する。スピード社はシステム開発事業のほかに企業再生事業を手がけており、昨年10月に経営破綻したエステティックサロン・チェーンのラ・パルレ(東京都新宿区)の再建スポンサーとなり、同社の事業を引き継いでいる。