日本百貨店協会が発表した全国百貨店の7月の売上高は6185億円で、既存店ベースで前年同月比11.7%のマイナスとなった。今年2月から続いていた売上高の2ケタ減が6月には8.8%のマイナスとやや持ち直したものの、再び減収幅が広がった。
6月の減収幅が少なかったのは、前年同月の売上高が7.6%減と大きく落ち込んでいたため相対的に減収率が小幅にとどまったことと、多くの百貨店が通常7月から始める夏物セールを今年は6月に前倒しで実施したことが大きな要因。7月はそうした効果がなくなったこと、全国的な冷夏、長雨の影響で来店客が減ったことなどから、2ケタ減収を余儀なくされた。
商品別にみても、主力の衣料品は15.6%減と相変わらず回復の兆しは見えず、比較的健闘してきた食料品も6.9%減と落ち込み幅が広がっている。