オフィス用品通販大手のアスクルは、個人向けインターネット通販事業で東証マザーズ上場のネットプライスと提携する。アスクルは11月10日付けで新会社アスマルを設立した。来年２月22日に個人向けネット通販事業をアスクルからアスマルに移管、同時に第３者割当増資を行い、ネットプライスがアスマルに20％を出資する。増資後の資本金は4000万円。
アスクルの個人向けネット通販事業の売上高は2009年５月期の実績で18億円。衣料品や美容健康関連商品などの個人向けネット通販で実績のあるネットプライスと提携することで、事業の拡大を目指す。
法人向け販売を主体とするアスクルの売上高は、景気悪化による経費削減などの影響から今期に入って、８月を除いて前年割れが続く。利用客数は伸びているものの客単価の下落が激しい。10月の月次売上高は前年同月比7.0％減、客単価は10.7％減だった
法人向け販売が低迷するなか、個人向け販売を新たな基幹事業に育てたいところだ。