丸井グループと酒販店チェーンのやまやは2011年3月期第2四半期累計(10年4~9月)の利益予想を共に上方修正した。
丸井の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比3.0%減の964億円だったが、前年同期に「新宿マルイ本館」の開店費用を計上していた反動もあり販売管理費が37億円減少、営業利益は約7倍の23億円に増えた。
この結果を受けて、第2四半期累計の業績予想を上方修正、売上高は従来通り1945億円(前年同期比3.7%減)に据え置いたが、営業利益は20億円上積みの40億円(約2.6倍)、純利益は5億円増の15億円(約2.7倍)とした。ただ、通期業績については改正貸金業法の影響などが不透明なことから、従来予想を据え置いた。
一方、やまやの第1四半期連結決算は前期に実施した35店舗の改装効果で既存店売上高が0.6%増と堅調に推移、売上高は2.7%増の268億円、営業利益は2倍の6億円となった。商品構成の見直しで売上総利益率が1.2ポイント改善、15.9%に向上したことが利益押し上げ要因となった。やまやは第2四半期累計と通期業績予想の両方を上方修正。通期予想は、売上高は従来と同じ1100億円(2.3%増)のままだが、営業利益は3億2000万円アップの22億2000万円(前期比25.0%増)、純利益は1億5000万円アップの10億2000万円(50.9%増)とした。