子ども手当の使い道は「貯蓄」が最多――。今年6月に子ども手当の支給が始まって以来、厚生労働省が初めて行った調査では大方の予想通りの結果が出た。
中学3年生以下の子どもを持つ親に子ども手当の使途を尋ねたところ(複数回答)、「子どもの将来のための貯蓄・保険料」が41.6%で最も多く、「子どもの衣類・服飾雑貨費」(16.4%)、「子どもの学校外教育費」(16.3%)と続いた。
子ども手当の支給に当たっては消費支出の増加を期待する声もあったが、衣類・服飾雑貨を除けば小売業の恩恵はほとんどないようだ。物品の購入につながりそうな回答項目としては、「家庭の日常生活費」(13.8%)、「子どもの生活用品費」(7.6%)などが比較的上位に来た。
一方、子ども手当を子どものために使わなかった親にその理由を聞いたところ、「家計に余裕がないため」が64.2%で最多だった。
調査は8月から9月にかけてインターネットを通じて1万183人の父母に聞いた。