小売業世界第2位のカルフール(フランス)が発表した2010年1~6月期の純利益は8200万ユーロ(約89億円)で、前年同期の5800万ユーロの赤字から好転した。付加価値税を除く売上高は6.0%増の437億ユーロ(約4兆7000億円)で、ブラジルを中心とした南米市場(71億ユーロ、34.6%増)と中国を中心としたアジア市場(38億ユーロ、13.5%増)が全体の売上成長を牽引した。フランス国内の売上高は2.2%増、フランスを除くヨーロッパ市場の売上高は1.6%減だった。
コスト削減を進めたことで、販売管理費率は16.9%と0.4ポイント改善、EBIT(税・金利支払い前利益)は40.3%増の7億1200万ユーロ(約770億円)に増えた。同社は今期、年間で5億ユーロ(約540億円)のコスト削減目標を掲げている。