ベルギーの食品スーパー(SM)、デレーズ・グループは7月27日、セルビアで最大のSMチェーン「デルタ・マキシー」の買収を完了したと発表した。買収金額は推定で13億5000万ドル(約1080億円)。
デルタ・マキシーは現在、セルビア国内で350店舗を展開。旧ユーゴスラビア圏の他の5ヵ国を含む店舗数は2011年末で500店舗に達する見込みだ。
デレーズはすでに50店舗強を展開するほか、ギリシアでSM2番手のアルファ・ベータを傘下に収めており、今回の買収でヨーロッパ南東部では最大手の小売業となる。
デレーズは各国のSMチェーンを買収することで規模を拡大、2010年度の時点で売上高は276億ドル(約2兆2000億円)、総店舗数は約2800店舗となっている。米国でフードライオンやハナフォード・ブラザーズといった東部の有力チェーンを傘下に持つほか、アジアではインドネシアでは地元の「スーパー・インドゥー」に51%を出資、60数店舗を展開している。