「無印良品」を展開する良品計画が海外出店を加速させている。2012年2月期は国内での出店計画が23店舗(閉鎖は3店舗)となっているのに対し、海外では29店舗を計画する。このうち10店舗は中国での出店を予定しており、中国での店舗数は今期末で38店舗に増える。
海外店舗全体では今期末で169店舗となる見込みで、国内直営店舗数に対して3分の2のレベルにまで増える。
同社は10月4日、マレーシアに現地法人を設立、来期中に直営店舗を出す。今後はシンガポールを南アジアにおける店舗展開の拠点とし、「オセアニアや中東方面にも店舗を広げていきたい」(金井政明社長)としている。
同社の今上期(11年3~8月)決算では、海外売上高が前年同期比27.5%増の138億円、営業利益は85.7%増の9億円となった。現地通貨ベースでの既存店の伸び率は13.9%増に達し、とくにアジアが17.2%増と好調だった。
上期の連結業績は売上高が4.5%増の855億円、営業利益が27.5%増の70億円で、国内直営店も6月から9月まで4ヵ月連続で既存店が増収となるなど堅調に推移している。