日本チェーンストア協会が発表した加盟60社の7月の売上高は1兆1226億円で前年同月比6.9%増、既存店ベースでは2.1%増だった。
既存店売上高が前年を上回るのは2ヵ月連続。前月に続いて節電意識の高まりからLED(発光ダイオード)電球がよく売れたほか、地上デジタル放送への完全移行に伴う駆け込み需要により薄型テレビとレコーダーが好調で、家電製品が29.2%増と非常に高い伸びを示した。ステンレスボトルや弁当箱など行楽用品の動きがよかった日用雑貨、皮膚薬やUVケア商品が売れた医薬・化粧品も好調で、住関品全体では5.7%増となった。
放射能汚染問題で国産牛肉の販売が落ち込んだものの、火を使わずに調理可能な簡便商材として総菜の需要が高まり、食料品も0.8%増と前年実績をクリアした。衣料品は0.5%減と前年実績に届かなかった。