ファーストリテイリングは7月8日、2010年8月期連結業績予想の下方修正を発表した。下期(3~8月)の国内ユニクロ事業の業績が従来予想を下回るのが主な原因。売上高は4月8日発表の従来予想に比べて190億円減の8150億円(前期比19.0%増)、営業利益は75億円減の1330億円(22.4%増)、純利益は35億円減の675億円(35.6%増)となりそうだ。同社が業績予想を下方修正するのは3年ぶり。
主力の国内ユニクロ事業は第3四半期(3~5月)の既存店売上高がマイナス7.9%となっており、従来は下期で前年並みを見込んでいた既存店売上高が6.3%のマイナスになりそう。このため、通期の売上高予想は160億円引き下げて6080億円(13.0%増)、営業利益は75億円引き下げて1300億円(17.4%増)に減額修正した。
第3四半期の既存店売上高7.9%減の内訳は、客数がマイナス3.1%、客単価がマイナス5.0%。客数減については3~4月の気温が低く推移したこと、客単価についてはサラファイン、シルキードライといった単価の低い商品の売上構成比が高まったことが下落の主な要因。また、品番数が増えたことで、客が欲しい商品を選びづらくなったことも販売不振の原因として挙げている。
第3四半期累計(09年9月~10年5月)での連結業績は売上高が前年同期比22.7%増の6590億円、営業利益が27.1%増の1234億円だった。