【米クローガー】ミールキット宅配のホームシェフを子会社化

2018/05/25 17:00
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 米スーパーマーケット(SM)最大手のクローガーは5月23日、ミールキット宅配のホームシェフ(イリノイ州シカゴ)を子会社化すると発表した。取得額は2億ドル(約220億円)、今後5年間でホームシェフが一定の業績目標を達成すると追加で最大5億ドルを支払う。

 

 2013年創業のホームシェフは、下ごしらえ済みの食材と調味料、レシピをセットにして週に1度宅配するサブスクリプション(定期購入)モデルのビジネスを展開しており、2017年の売上高は前年比1.5倍の2億5000万ドルだった。

 

 クローガーは全約2800店舗のうち約500店舗でミールキットの試験販売を始めているが、今後はホームシェフの商品を店舗および同社のオンラインストアで取り扱う。ホームシェフは国内3ヵ所に配送センターを持ち、全米に商品を宅配している。クローガーの子会社となった後も、独立して事業を進める。

 

 クローガーは5月17日、英国の食品EC(インターネット通販)企業、オカドと資本業務提携すると発表した。自動倉庫から商品を出荷するオカドの倉庫起点型食品ECプラットフォームを米国で独占展開することを予定しており、ホームシェフがこのプラットフォームを利用することも考えられる。

 

 米国ではSM業界2位のアルバートソンズが昨年、ホームシェフの競合であるプレーテッド(Plated)を2億ドルで買収したほか、ウォルマートが年初からミールキットの販売を開始、18年末までに2000店舗に取り扱いを広げる計画だ。

 

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