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丸紅、国産陸上養殖サーモンを販売=ノルウェー企業と独占販売契約

 丸紅は20日、静岡県小山町で建設中の陸上養殖施設で生産するアトランティックサーモンを2024年から販売すると発表した。施設の建設や生産を行うノルウェーのプロキシマーシーフード社と日本国内での10年間の独占販売契約を結んだ。   施設は閉鎖循環式で、富士山麓の地下水を循環させて生産する。外部環境と遮断されるため病原体が侵入する恐れがなく、ふんや餌で海面に負荷をかけることもない。生産コストは海面養殖より高くなるが、「海面養殖も環境対策が必要になっており、差は大きくない」(生鮮食材部)という。  施設は23年完成予定で、24年には約2500トン、27年にはフル稼働し約5300トンの出荷を予定。将来は増設し、アジア各国への輸出も検討する。  国内では三井物産が出資する水産ベンチャーのFRDジャパン(埼玉県)が、千葉県でサーモンの陸上養殖を手掛けている。