アダストリア、26年2月期に売上高2800億円、ECで800億円

ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室
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 「グローバルワーク」「ニコアンド」などのカジュアル衣料ブランドを展開するアダストリアは、2026年2月期に連結売上高2800億円、そのうちEC(インターネット通販)売上高800億円の達成を目指す。4月13日に発表した26年2月期までの中期経営計画で明らかにした。

 22年2月期の実績で売上高は2015億円となっており、3カ年で約1.4倍に拡大する。22年2月期に3.3%だった営業利益率は8.0%に引き上げる。

 同社は自社ECサイト「. ST(ドットエスティ)」の展開と他社ECモールへの出店をEC事業の両輪としているが、今後はドットエスティの会員を増やし、自社EC比率を引き上げる。自社ECでは生活雑貨など衣料品以外の取り扱いを増やすと同時に、食品など他社商材の販売も増やしていく。

 海外については、中国ではアリババグループのECモール「天猫(Tモール)」でのブランド展開を増やしながら、他のECモールへの出店も拡大する。台湾・香港・東南アジアでは、自社ECを中心に展開する。

 同社が発表した22年2月期の連結業績は、売上高が前期比9.6%増の2015億円、営業利益は約7.6倍の65億円だった。前期に6億円の赤字だった最終損益は49億円の黒字に転換した。

 国内EC販売は「ドットエスティ」のテレビCMを放映するなど集客を強化したものの、伸び率は6.8%増と低調だった。一方、海外売上高は20.7%増の129億円に伸びた。ニコアンドの上海2号店を出店した中国が87.8%の大幅増収となり、海外売上高全体を引っ張った。

 23年2月期の連結業績については、売上高が14.1%増の2300億円、営業利益が52.3%増の100億円、純利益は28.1%増の63億円を見込んでいる。

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