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靴専門店のジーフット、2年で110店舗を閉鎖、不採算店舗を整理

 イオン子会社の靴専門店ジーフットは、2023年2月期からの2年間で110店舗を閉鎖する。新型コロナウイルスの影響などで採算が悪化した店舗を2年間で整理する。

 同社の22年2月期末の店舗数は780店舗。同期は当初計画を11店舗上回る77店舗を閉鎖、新規出店は7店舗に留めた。「グリーンボックス」などの店舗ブランドは、改装に合わせて「アスビー」ブランドに統一していく。既存店の活性化は23年2月期からの3年間で200店舗以上を計画する。

 今後はデジタル化投資によって、成長と収益改善を図る。EC(インターネット通販)事業の拡大を進めると共に、自社アプリの顧客情報とイオングループの顧客情報を連携させる。店舗でも、デジタルによる接客販売支援や後方業務の自動化を進める。また、足型計測データをプライベートブランド商品の開発やオンラインでのフィッティング(試着)に活用する。

 同社の22年2月期の連結売上高は前期比0.6%増の662億円、営業損益は66億円の赤字(前期は122億円の赤字)だった。財務体質を改善するために2月にはイオンを引受先とする第三者割当増資を実施、50億円を調達した。

 23年2月期の連結業績は、売上高が750億円、営業損益が10億円の赤字と4期連続の営業赤字となる見通しだ。今期から「収益認識に関する会計基準」を適用するため、売上高は前期と単純比較できない。