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米消費者物価、8.5%上昇=40年ぶり高い伸び―3月

米ニューヨークの街を歩く人々
米労働省が12日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比8.5%上昇した。(i-stock/deberarr)

 【ワシントン時事】米労働省が12日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比8.5%上昇した。ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー価格の高騰を受けて、伸びは前月(7.9%)からさらに加速。1981年12月以来40年3カ月ぶりの高さとなった。

 米経済が新型コロナウイルス禍から力強い回復を遂げる中、需要の急増に原材料の供給や人手の確保が追い付かず、物価高を招いている。ウクライナ危機をきっかけとする原油高も上昇に拍車を掛けた。

 変動の激しい食品とエネルギーを除いた「コア指数」も6.5%上昇と、82年8月以来の高い伸び。価格上昇はエネルギーにとどまらず、幅広い分野に及んでおり、インフレ圧力の根強さが示された。

 項目別ではガソリンが48.0%の大幅上昇。中古車・トラックも35.3%上昇した。

 中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は物価高の定着を阻止するため、積極的な金融引き締めを進める構え。市場では、5月の次回政策会合で0.5%の大幅利上げが決定されるとの観測が強まっている。