総菜製造現場で盛り付けロボット導入、マックスバリュ東海など

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マックスバリュ東海の総菜製造場で導入された盛り付けロボット
マックスバリュ東海では、盛り付けロボットと量子コンピュータによる総菜作業者のシフト計算を導入した

 日本惣菜協会(東京都千代田区)を中心にベンダーやユーザー15社が共同で開発を進めてきたロボットシステムが実用化され、マックスバリュ(MV)東海などで導入された。製造現場での人手不足解消や生産性向上が期待される。

 MV東海が3月から実導入したのは、産業用ロボットを使用した盛り付けロボットシステムで、FAプロダクツ(東京都港区)、オフィスエフエイ・コム(栃木県小山市)などが開発した。

 盛り付け作業は総菜・弁当の製造工程で最も多くの人手が必要とされており、人手不足への対応や生産性向上、工場内での三密回避のためには、盛り付け工程の自動化・省人化が大きなカギを握っている。

 MV東海では、量子コンピュータによる総菜作業者のシフト計算も導入した。人とロボットが混在する総菜製造現場で全体最適化を図るため、人工知能(AI)による注文量予測および量子コンピュータによるシフト計算を行うモデルを、グルーヴノーツ(福岡市)とMV東海、グルメデリカなどが共同開発した。

 日本惣菜協会は2021年9月、経済産業省が推進する「令和3年度 革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」に代表として採択され、プロジェクト参加企業15社とともに、ロボットやAI、量子コンピュータの現場導入を進めてきた。プロジェクトにはユーザー企業としてファミリーマートなども参加している。

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