【北京時事】中国国家統計局が15日発表した2022年1~2月の小売売上高は、前年同期比6.7%増加した。鉱工業生産も7.5%増と高水準を記録。いずれも市場予想を大幅に上回った。
小売売上高の内訳は、自動車が3.9%増とプラスに転じた。家電や宝飾品は2桁の伸び。ガソリンの値上がりを受け、石油製品は25.6%の急増となった。
幅広い投資動向をカバーする都市部固定資産投資は12.2%増。住宅市場の冷え込みを背景に、不動産開発投資は3.7%増にとどまったが、製造業投資が20.9%増と好調で、全体をけん引した。
中国では3月に入って新型コロナウイルスの感染者が急増。感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策に基づき、主要都市で相次ぎロックダウン(都市封鎖)が導入され、今後は影響が深刻化する可能性もある。ロシアのウクライナ侵攻が中国経済に及ぼす余波も不透明な要因だ。
中国は春節(旧正月)の連休の関係で、年初の主要統計を1~2月累計で公表している。