味の素、イスラエルの培養肉スタートアップに出資、商業化を支援

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味の素が出資するスーパーミート社の培養肉を使用したバーガー
出資先のスーパーミート社の培養肉を使用したバーガー

 味の素は、イスラエルの培養肉スタートアップ企業、スーパーミート社(SuperMeat the Essence of Meat、テルアビブ市)に出資した。同社と業務提携し、スーパーミート社が2年以内に予定する培養肉の商業化を支援する。

 スーパーミート社は2015年の設立。独自の細胞株による増殖・分化や技術の実証、飲食施設でのメニューテストなど、商業化を見据えた開発と実証を行っている。味の素は、再生医療・食品分野で培った技術やアミノ酸、天然系調味料などの製品を活用し、スーパーミート社と協業する。

 米コンサルタント会社、マッキンゼーの試算によれば、世界の培養肉市場は2025年に約20億ドル(約2300億円)、30年には約250億ドルと急拡大することが見込まれる。培養肉を開発・製造するスタートアップ企業の多くは技術の実証段階にあり、一部の企業が限定的な販売や商用プラント(製造施設)の建設・稼働の準備を行っている。

 味の素では、R&B(リサーチ・アンド・ビジネス)企画部にコーポレートベンチャーキャピタル活動を行うグループを新設、スタートアップ企業やベンチャーキャピタルへの投資を行っている。

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