[ニューデリー 16日 ロイター] – インドのゴヤル商工相は16日、来訪中の米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムのベゾス最高経営責任者(CEO)が発表した同国への10億ドルの新規投資について、なんらの大きな恩恵も受けないと批評した。
アマゾンは損失覚悟の大幅な値引きや反競争的手法を取っているとして中小小売業者らから批判されているさなかで、商工相とアマゾンの異例な緊張状態が浮き彫りになった。
ベゾス氏は15日、中小業者のネット通販サイト参加に向けた10億ドルの投資を表明。しかし、これに関し、ゴヤル氏は「アマゾンが毎年10億ドルの損失を出しても(発表された10億ドルの投資で)実にうまく補填することになる」と述べた。
ベゾス氏がインドを訪問する直前に、インドの反トラスト当局はアマゾンなど米系ネット通販企業に対し、中小企業などの事業に差別的な商慣行を行っているとして調査に着手している。
アマゾンは、ロイターのコメント要請に応じなかった。