ETCで駐車場やドライブスルーの支払い可能に、「ETCX」がスタート

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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「ETCX」のロゴ
4月28日から会員登録の受け付けを始めた

 ETCソリューションズ(東京都港区)は、駐車場やドライブスルーなど高速道路の料金所以外でETCを使って支払いができる会員制サービス「ETCX」をスタートさせた。第1弾として4月29日から、新名神高速道路・鈴鹿パーキングエリア(上り線)の軽食販売店「ピットストップSUZUKA」のドライブスルーで、ETCXによる支払いが可能になった。

 ETCXは車に乗ったまま決済が完了するため、現金・クレジットカードの受け渡しやスマートフォンの操作などが必要ない。非接触で決済できるため、感染症の予防にもつながる。

 ETC車載器を搭載している車を所有または利用している人が対象となり、ETCXを利用する前に個人情報やクレジットカード番号などを登録する必要がある。登録の受け付けは4月28日から始めた。

 国土交通省の調べでは、高速道路料金所でのETC利用率は93%となっている(「ETCの利用状況」2020年12月)。17年以降は、ETCの多目的利用に向けて、駐車場やカーフェリー、ファーストフードのドライブスルー店舗などで、ETC決済の試行運用が行われてきた。

 ETCソリューションズは、ソニーペイメントサービス、メイテツコム、沖電気工業の3社が共同で20年10月に設立した。ETCソリューションズは、中日本高速道路、三菱プレシジョン、オリエントコーポレーションと「ETCX運営協議会」を発足させ、ETCXの本格普及に向けて加盟店を増やしていく。

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