アマゾン・フレッシュついにオープン!アマゾンが「リアルシフト」する理由とは

文=鈴木敏仁(R2Link代表)
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食のECシフト680

コロナ禍によるEC市場の急拡大を背景に、多くの実店舗リテーラーのあいだで「ECシフト」の動きが見られている。その一方で、“ECの巨人”であるアマゾン・ドット・コム(Amazon.com:以下、アマゾン)は近年、リアルに進出する姿勢を鮮明にしており、2020年9月にはついに食品スーパー(SM)フォーマット「Amazon Fresh(アマゾン・フレッシュ)」をオープンしている。ここでは、アマゾンの“リアルシフト”の動向を見ていこう。

コアコンピタンスはあくまで「データ」

 企業が多角化していくときは、本体と対象企業に生じるシナジーを求めるべきである。小売企業が自動車部品メーカーを買収したところで、接点がないので相乗効果は生まれない。

 私がアマゾンを追い始めたのは25年近く前のことだが、広げていくビジネス領域が多岐にわたり始めて、企業の本質をつかめなくなりしばらくあまり語らないようにしていた時期がある。しかし、アマゾンの元幹部と話をする機会があり、「アマゾンはデータ企業だ、見誤るなよ」と言われて目からウロコが落ちたのであった。

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