決済から読み解く流通争奪戦その3 調査でわかった!キャッシュレス決済導入の3つの大きな効果とは?

2019/12/30 05:30
佐藤元則(NCB Lab.代表)

コンビニで顕著な効果!?

佐藤: 地方のスーパーマーケットでは、キャッシュレスを導入してレジ要員が減ったというところもあります。これまでは7人かかっていたのが、6人で済むようになったそうです。そのほか、とくにキャッシュレス導入効果が高かった業種・業態はありますか。

吉富:コンビニエンストアでは「レジ作業の時間が短縮できた」という回答が全体の40.0%でした。そのほか、「スタッフのつり銭の支払いミスが減った」が33.3%、「生産性の向上につながった」が26.7%、それぞれ回答がありました。

佐藤:消費者にキャッシュレス利用場所を聞いたところ、最も利用が多かったのはコンビニエンスストア、2位はスーパー、3位はドラッグストアでした。キャッシュレス利用が多いコンビニエンスストアでの導入効果は顕著ですね。

吉富:キャッシュレス利用が多ければ多いほど、導入効果も高くなる傾向があります。ドラッグストアの効果でトップは「客層が広がった」(40.0%)でした。「レジ作業の時間が短縮できた」と「売り上げが上がった」はそれぞれ20.0%でした。

佐藤:キャッシュレス決済の導入店舗では、客層が広がったほか、生産性や売上が向上したなどの導入効果を実感しているようですね。キャッシュレス決済を導入しなければ、熾烈な生き残り競争に勝てない時代に突入していると言えるかもしれません。

佐藤 元則

1952年生まれ。関西学院大学卒。1989年にカード・決済の専門コンサルティング会社、アイエスアイを設立。日本初の自由返済型クレジットカードや国際ブランドつきデビットカード、世界初のバーチャルプリペイド発行システムを開発するなど決済の領域で多数の実績を持つ。1997年から日本カードビジネス研究会(現NCB Lab.)代表に就任。現在に至る。セミナーやコンサルティング、執筆稼活動に精力的に取り組んでいる。

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約30年間蓄積してきたコンサルティングノウハウをもとに、世界中で進むキャッシュレスやフィンテックの動向をレポート。金融・決済の本質を見抜くための情報が揃ったWebライブラリ

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※このプロフィールは、DCSオンラインに最後に執筆した時点のものです。

吉富 才了(よしとみ まさのり)

吉富 才了(よしとみ まさのり) 

電通 ビジネス共創ユニット キャッシュレスプロジェクト 米系コンサルティング会社、欧州系投資銀行を経て、電通入社。 金融(銀行、証券、保険など)、通信、自動車、飲料、トイレタリー、医薬品などのクライアントの新事業開発、マーケティング・ブランド戦略、PRに従事。 「金融破壊者たちの野望」(東洋経済新報社)「コーポレート・レピュテーション」(ADVERTISING)「CSRとコーポレート・レピュテーション」(日経ブランディング)など。 日本証券アナリスト協会検定会員

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