[ブリュッセル 28日 ロイター] – 欧州連合(EU)司法裁判所のマヌエル・カンポス・サンチェス・ボルドナ法務官は28日、米アマゾン・ドット・コムのサイト上でサードパーティー(外部販売業者)が販売する商品の商標権侵害をアマゾンが知らない場合、商品を保管する同社は責任を問われないが、商品が合法なものかどうか入念に確認しなければならない、との見解を示した。
排他的な商標権を維持したい高級ブランドメーカーが、アマゾンやイーベイなどのネット通販会社に販売制限を求めて訴訟を起こす動きが広がっており、今回の法務官の発言もアマゾンと米香水・化粧品のコティとの争いに関するものだ。
コティのドイツ子会社は、アマゾンはコティの商標権を侵害する商品をサードパーティー用に保管していることの責任を負うべきと、ドイツの裁判所に訴えていた。
アマゾンは、同社のサイト上で販売される違法商品を取り締まる措置を講じていくと表明した。