[29日 ロイター] – 米アマゾン・ドット・コムは29日、米国内でプライム会員向けに食料品の無料配送サービスを開始すると発表した。
アマゾン・フレッシュやホールフーズ・マーケットで注文した食品や日用品などを1つにまとめ、受け取り時間を1─2時間単位で指定することが可能という。
食料品のインターネット通販を巡る競争が激化する中、アマゾンはこれまでにプライム会員向けの配送を1日に短縮。小売大手ウォルマートは会費なしで2日以内の配送サービスを展開する。
アマゾンのブライアン・オルサブスキー最高財務責任者(CFO)は先週、四半期決算発表の電話会見で、第4・四半期のプライム会員向け翌日配送サービスのコストは約15億ドルと、第2・四半期の8億ドルから約2倍に膨れる見通しを示した。
ムーディーズのチャーリー・オシェア氏は「アマゾンの配送サービスを拡充する取り組みは長期的な利益のために短期的なコストを受け入れる姿勢を浮き彫りにしている」と指摘した。
アマゾンの発表を受け、ウォルマートの株価は約1%、スーパーマーケット大手クローガーは2.3%それぞれ下落した。