ヤマト運輸は9月3日、宅配便の発送手続きをスマートフォン(スマホ)で完結できるサービスを始めた。料金はオンラインで決済する。発送する荷物をヤマトの直営店やコンビニエンスストアに持ち込むと料金が150〜200円割り引きになる。
ヤマトの専用サイトにアクセスして、届け先住所など必要な情報を入力するとQRコードが発行され、ヤマトの直営店で店頭端末にQRコードを読み取らせると手続きが完了する。料金は「ApplePay(アップルペイ)」や「クロネコペイ」、NTTドコモなどのキャリア決済で事前に支払う。料金は荷物1個当たり200円割り引きされる。
サービス開始当初は、スマホで発送手続きをした荷物を持ち込めるのはヤマトの直営店約4000店舗だけだが、「セブン-イレブン」と「ファミリーマート」の約3万9000店舗にも順次拡大する。コンビニに荷物を持ち込んだ場合の割引額は150円となる。
一方、消費税率引き上げに伴い、10月1日から宅配便の料金を改定する。現金決済の場合は、税別の現行運賃に10%を乗じた上で、端数は10円単位で切り上げる。キャッシュレス決済で支払う場合は1円単位で運賃を計算する。例えば、東京都から愛知県に60サイズの宅配便を送った場合、現行運賃は税込907円だが、10月以降はキャッシュレス決済だと924円、現金決済だと930円になる。運賃に差を付けることで、キャッシュレス決済の利用を促す考えだ。