ニトリホールディングスは中国での出店計画を見直す。2019年2月期の出店数を当初計画の20店舗から16店舗に修正した。白井俊之社長は修正理由を「出店スピードに人材育成が追いつかず、魅力のある店舗ができないため」と言う。
中国の店舗数は18年2月末24店舗で、19年2月期に20店舗を出店し44店舗とする計画だった。上期末店舗数は28店舗で、修正により下期10店舗増とした。
白井社長によると、新店舗では店長、副店長、フロアマネジャーの3人が最低必要になるが、既存店舗での育成が遅れているという。人材育成だけでなく、商品開発やサプライヤーとの協力体制などの仕組みづくりの遅れも問題視している。
同社は中国で2022年に200店舗という目標を掲げる。白井社長は「現時点での10~20店舗の遅れは、5~10年の長い目で見れば、大きな差にはならないだろう。人材育成、仕組みづくりに重点をおくことが結果的に近道になる」と話している。(S)