ブロンコビリー(愛知県/竹市克弘社長)が好調だ。2018年度上半期の既存店舗は、対前期比2.3%増(客数同2.3%増、客単価0.1%増)となっている。
好調を支えるのは主力商品の継続的な練り直しだ。定期的に新メニューを組み込むとともに、2017年度には10年ぶりに大幅なレシピ刷新を敢行した。
この上期も、グループシェアを目的に肉の総量が1000gを超える「ハッピーコンボ」(1050g:6998円〈税込〉)や“赤身ブーム”を受け、「炭焼きUS赤身ステーキセット」(100g:2030円〈同〉)、「炭焼きやわらかヒレステーキセット」(140g:3002円〈同〉)などを発売し、ヒットを放った。
竹市社長は、お客からの支持を得続けるためには、「つくりこんだ商品をいかに出せるかが重要」と強調する。
「おいしいモノづくりには、原料調達→加工→調理というプロセスを全て再構築する必要がある」ため、「レシピが形になるためには最低半年、原料調達まで組み込むとさらに多くの時間が必要になる」という。
つくりこんだ商品の開発は本当に難しい。ブロンコビリーでは1レシピの切り替えるために150レシピを試作している。
けれども「既存商品よりも30%おいしさが増すとお客さまは評価してくださる。従業員も自信をもって売ってくれるようになる」(竹市社長)。
見えないところでの差別化に向けての努力こそ、同社の快進撃のエンジンといえそうだ。(C)