ライフがセンター出荷型ネットスーパー開始へ ディスカウント業態、M&Aなども検討
ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長:以下、ライフ)は10月7日、2026年2月期の中間決算(連結)を発表した。増収・増益を達成し、半期の業績としては過去最高を更新。既存店売上高の伸長に加え、業務効率化やコスト削減といった施策が奏功した。さらに、27年秋にはセンター出荷型のネットスーパーを開始することを発表したほか、ディスカウント業態や都市型小型店、M&A(合併・買収)など新たな成長施策も示された。

ディスカウント業態、都市型小型店の出店拡大も視野に
ライフの26年2月期の中間決算(連結)は、営業収益が対前年同期比4.3%増の4401億円、営業利益が同8.8%増の133億円、経常利益が同9.1%増の138億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同4.6%増の93億円の増収・増益だった。
食品スーパー事業の業績は、営業収益が同4.3%増の4399億円、営業利益は同8.5%増の131億円、経常利益は同8.9%増の136億円、中間純利益は同4.4%増の91億円となっている。既存店売上高が同2.8%増、既存店客数が同1.0%増、客単価が同1.7%増といずれも伸長したほか、売上高が伸びたことで粗利益率を0.4ポイント改善したことが奏功した。また、チラシの部数見直しやデジタルチラシへの移行などにより販管費を前年同期比で1億円削減できたことも増益に寄与した。
上期の新規出店は4店舗だった。3月に「ライフminanoba相模原店」(神奈川県相模原市)のほか、自然派スーパーマーケット「ビオラル(BIO-RAL)うめきた店」(大阪府大阪市)、「ビオラル新宿京王百貨店」(東京都新宿区)、「ビオラルさんちか店」(兵庫県神戸市)を相次いでオープン。このうち「さんちか店」と「新宿京王百貨店」は上期中に早くも黒字化を達成している。

ビオラルはライフが展開するPBの中で最も大きな伸び率を示しており、上期の売上高は同21%増の54億円。5月から販売を開始した、インナーなどの衣料品の販売も売行きが好調だという。今後はビオラル単独店の出店を加速させ、31年2月期までに50店舗の出店をめざす。
下期は東京都板橋区に「ライフ」を1店舗出店する予定だ。これにより、通期で新規出店5店舗、改装9店舗、閉店2店舗となる。また、「ライフ」「ビオラル」以外の店舗形態を模索しており、ディスカウント業態や、1店舗しか出店していない都市型小型店「ミニエル(Miniel)」の拡大も検討しているという。






注目急成長企業も多数ランクイン!日本の小売業1000社ランキング151~1000位を全公開


