ファストリ、バングラ工場の女性管理職比率を30%以上に 25年末まで
ファーストリテイリングは3月8日、バングラデシュの取引先縫製工場における女性管理職の比率を2025年末までに30%以上に引き上げる目標を発表した。同国の主要産業である縫製産業における女性の地位向上を後押しする。
バングラデシュの主要取引先8工場と協力し、女性従業員1500人に管理職になるためのトレーニングを実施、対象工場における女性管理職比率が平均30%以上に高める。そのほか、女性が働きやすい環境を整備するために、全女性従業員に託児所や託児サービス、身体的・精神的健康を増進するためのサポート、安全な通勤手段を提供する。
ファーストリテイリングは19年からバングラデシュで、職場の女性リーダーを増やすための「女性エンパワーメントプログラム」を実施してきた。管理職を目指す女性にリーダーシップと縫製技術のトレーニングを行った結果、22年末までにトレーニング受講者の51%に当たる163人の女性が管理職に昇格した。
バングラデシュでは、総輸出額の84.4%(19年)を既製服の輸出が占め、既製服セクターで約420万人の労働者を雇用している。そのうちの90%が女性だが、19年に行われた調査ではライン監督職の95%を男性が占めている。