売れ続ける店の店長は、時間の使い方がうまい!

2019/05/31 05:16
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    売れる店も売れない店も、働いている時間は同じ

     ここで、話を店頭に移しましょう。課題を見つけるためのプロセスを紹介します。あなたをはじめ多くの店長が働いている時間はほとんど同じです。朝9時から18時まで休憩1時間を挟むと正味8時間です。8時間という環境は同じでも、売れる店(予算達成)と売れない店(予算未達成)に分かれます。

     なぜだと思いますか?

     理由は、店舗スタッフ全員の時間の使い方に他なりません。その日働くメンバーの業務のこなし方、接客の質で売上は決まります。集客は決まっているので、集客に対しての購買率が重要な指標となります。接客の質が低ければ購買率が下がります。さらに、POPやレイアウトが魅力的でなければ同様に下がります。反対に精鋭スタッフがそろっていれば売上が上がり、POPやレイアウトも欲求を高めるものになり、購買率も上がります。

     スタッフの能力次第で売上が上がるのが店頭なのです。達成した日も「なぜ達成したのか?」、未達成であれば「なぜ未達成で終わってしまったのか?」を考えることで達成の理由と未達成の課題が見えてきます。一つ一つ改善を重ねていくことで課題も減り、達成型の店舗へと成長します。

     では、課題を解決するためにはまず何をしなければならないのでしょうか?

     

    「思い付きで仕事する」ことから卒業しよう

     それは、「時間の確保」です。これが何よりも重要になります。時間の確保をしなければ教育も学習も改善ミーティングを開くことすらできません。時間を作り出すことが必須です。時間を作り出すためにまず卒業しなければいけないのが「思い付きで仕事をすること」です。

    「あっこれしよう。」

    「あ~あの仕事そろそろ着手しなければな・・・」

    「あ~あれ忘れてた!今日中に仕上げないといけないんだ!」

     と目の前の仕事に忙殺されないことが大切です。

     目の前の仕事に忙殺されてしまうと時間があっというまに過ぎてしまい教育に時間を割くことができません。教育に時間を割くことができなければ結局何も変わりません。指を加えて他責にする毎日に戻ってしまいます。

     では、どうしたら時間を確保して改善・成長の時間に充てることができるのでしょうか。続きは、週明け月曜日(6月3日)公開の連載でお話します。

     

    なりた・なおと
    19歳でABCマートアルバイト個人売上日本一を獲得。マネージャーになり昨年度対比1位、2位の原動力となる。その後、PC専門店PCデポに入社し、7ヶ月で個人売上1億円を達成。翌年、「良い」よりも「成果が出る」をモットーに小売・サービス・飲食業専門コンサルティング会社「株式会社FamilySmile」を創業。現在は、一部上場企業を中心にコンサルティング・研修・講演を手がけ多くの店舗で昨年度対比120%を達成。中には、3年で売上2倍になる店も続出するほどコンサルティングには定評がある。その功績が認められ日本三大褒章の一つ中小企業のノーベル賞と言われる「東久邇宮文化褒章」を受賞。セミナー講師ナンバーワン決定戦「S-1グランプリ」初代グランプリを獲得。

     

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