【ホームセンターバイヤーが選ぶ年間ヒット商品2020】カー・レジャー:カーナビ・ドラレコ部門

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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カー・レジャー:カーナビ・ドラレコ部門

~前後録画ドライブレコーダーミラー 大橋産業~
ドライブレコーダーと電子インナーミラーとが融合後発商品でも差別化でヒット

急拡大するドライブレコーダー市場

JEITA(電子情報技術産業報告)によると、2019年4~ 12 月までのドライブレコーダーの国内出荷実績は371万台となり、18 年度(4~3月)の累計367万台を第3四半期で超えた。16年度が145万台だったことをみても、ドライブレコーダーの市場は急拡大している。

ホームセンター(HC)のカー用品売場が、ここ数年苦戦を強いられているなかで、ドライブレコーダーは、起爆剤として各社、品揃えを強化している。そこで、今年のアンケートからカー・レジャー部門で初めてカーナビ・ドライブレコーダーの項目を設けたところ、回答を寄せたHCのほとんどから、具体的に商品名が記入されてきた。

ドライブレコーダーの売れ筋は、大手メーカーの商品になるのではと想定していたが、その中で19年7月に発売された、大橋産業の「前後録画ドライブレコーダーミラー」を挙げたHCが約3分の1を占めたことから。今回の受賞に至った。

特筆すべきは、同社の新商品は、市場では新規参入であることだ。すでに大手メーカーからドライブレコーダーが発売されているなかで、ヒット商品となったのは、既存の商品と差別化を図ったことだ。前後2つのカメラで高画質(200万画素)同時録画ができるだけでなく、運転中でも室内ミラーを通じて車の前後の様子を簡単に確認することができる。ドライブレコーダーと電子インナーミラーとが融合したドライブレコーダーは珍しく、多くの注目を集めた。

新規機能性で最大限の評価

前後録画ドライブレコーダーミラーの評価

評価項目で最大の「5」を獲得したのは、「新規機能性」「価格(値ごろ感)」「売場提案(販促)」の3項目だった。

圧倒的に評価されたのが新規機能性。車の前後を記録するドライブレコーダーとしての基本性能はもちろん、先述したようにデジタルインナーミラーで、リアルタイムに後方の映像を視認できる機能や、カメ ラを通して映り出す後方画面は、リアガラスを通して見る視界よりも広角であること、さらにGPS機能を搭載するなど、市場では後発ながら、競合商品と差別化された特徴が評価された。

大橋産業では、商品特徴をわかりやすく訴求する店頭販促物や動画も用意し、売場づくりをサポートしたこともヒット商品につながっている。さらにこうした機能を満載しながら、値ごろ感のある価格設定が実現できている。

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