2018/12/31

[発電機]災害対策をはじめ多様なシーンで活躍
ポータブル発電機の需要が拡大傾向

Dynamo

災害対策をはじめ多様なシーンで活躍
ポータブル発電機の需要が拡大傾向

発電機

レジャー、DIY、農業や土木作業などのほか、オフィスや家庭での災害時対策など、多様なシーンでポータブル発電機が活用されるようになっており、ホームセンター(HC)でも重要な商材となっている。2018年もさまざまな災害が起こったことから、需要は伸びる傾向にあり、今後も根強い需要が期待できるカテゴリーだ。多様な商品が出回っているため、店頭ではわかりやすい情報訴求のほか、安全面での啓発活動も重要だ。(本誌:上明戸聡)

 

災害の多発で需要が高まる傾向に

 

 2011年の東日本大震災を機に、大きく伸長した国内のポータブル発電機市場は、その後落ち着き、年間出荷量は10万台前後で推移している。一般社団法人日本陸用内燃機関協会では、定期的に出力3kVA(キロボルトアンペア)以下の「携帯発電機」についても出荷実績を集計、発表している。これによると17年の国内生産分の国内出荷実績は5万9121台、海外生産分の日本向け出荷実績は5万631台で、合わせて10万9752台とされている。

 

 この数値は16年実績の9万6642台より増加しており、18年も災害が多発したことから、需要は高まっているとみられる。

 

 災害時の対策以外でも、機器の小型軽量化、高性能化などによって活用シーンは広がる傾向にある。こうした多様化する活用シーンに応じて、適切な機種を提案できる体制を整えていくことがますます重要になっている。

 

携帯発電機国内出荷実績

 

安全対策面での情報発信も重要

 

 HCなどで主に扱われているポータブル発電機は、いくつかのタイプに分かれるほか定格出力も多様。

 

 とくに重要なのは、使用する電気機器が必要とする消費電力に合った定格出力を持つ機種を選ぶことだ。電気機器の中には、起動時に通常の消費電力より大きな電力を必要とするものもあるため、それを計算に入れたうえで検討する。

 

 発電機の定格出力は「kVA」で表示されることが多いが、この数値は使用時の消費電力である「kw(キロワット)とほぼ同じ。これを目安にたとえば使用する電気機器の起動電力の合計が1kwであれば、1kVA以上の出力を持つ機種を選ぶ必要がある。

 

 また、安全対策に関する注意喚起も重要だ。18年の北海道での地震の際には、停電時に室内でポータブル発電機を使用し、一酸化炭素中毒による死亡事故が発生。経済産業省が注意喚起を行う事態となった。一般的にポータブル発電機の排気ガス中には一酸化炭素が多く含まれるため、空気がこもるような場所で使用するのは危険。また燃料注入時にはエンジンを止めることなど、基本的な安全対策を徹底する必要がある。

 

 また災害対策など、突然使用するケースに備えて燃料の確認やメンテナンスなどにも注意しておく必要がある。

 

 こうした安全対策については経済産業省などでも指針を出しているほか、各メーカーでも製品の表示などで注意喚起を行っているが、店頭でも適切に情報発信していくべきだろう。

 

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