[ZOOM UP!]日本プロテクティブスニーカー協会
認知拡大で市場を広げる「プロスニーカー®」、「プロブーツ®」の型式認定商品

2018/12/31 08:00
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認知拡大で市場を広げる「プロスニーカー®」、「プロブーツ®」の型式認定商品

日本プロテクティブスニーカー協会

作業用品の安全性能へ意識は年々高まる傾向にある。こうしたなかで、日本プロテクティブスニーカー協会が認証する「プロテクティブスニーカー」の「JSAA」規格は、製品選びの重要な指針として認知が広がっており、認証タグの発行枚数も増えている。店頭においても、こうした規格についての情報発信が必要な時代となっている。

 

基準を明確にすべく協会規格を制定

 

 1997年頃から、市場においてはあたかもJIS規格やISO規格に合致しているように表記がされた作業用スニーカーが流通するようになった。しかしながら、それらの製品が有する強度と、表記された内容とは合致していないものが多数見受けられた。

 

 そうした状況を踏まえ、一定の安全基準や耐久性を有する製品基準を明確にするため、当時の日本安全靴工業会の会員会社11社によって2001年10月に日本プロテクティブスニーカー協会(JPSA)が発足され、JIS規格をベースに新たに協会規格が制定された。後に、同規格の運営は現在の公益社団法人日本保安用品協会(JSAA)へと引き継がれた。

 

 またJPSA発足後、20年が経過した2017年11月1日付で、「プロテクティブスニーカー規格」が改定され、新たに「プロスニーカー®」および「プロブーツ®」の要件が規定された。

 

 新規定の特徴として、甲被素材について、従来の「革製、人工皮革製、ビニルレザークロス製」の3種類から「革製、人工皮革製、合成皮革製、編物製、プラスチック製、ゴム製」の6種類に拡大された。

 

 上記素材のいずれかが単独で甲被の50%を超える場合は、その素材を甲被の種類とする。

 

 また複数の素材が組み合わされている場合は、使用量の上位2素材から素材名を決定する。

 

 革と人工皮革の場合は「人工皮革」となる。また、6種類のいずれかの素材とそれ以外の素材の組み合わせの場合は、「人工皮革+合成繊維」のように表現する。

 

 従来は甲被の素材ごとに異なる試験が決められていたが、試験方法を統一し、今後新たな素材が開発された際にも適用できるように改定された。

 

 付加的性能の種類としては、①かかと部のエネルギー衝撃吸収性(20J以上)②耐滑性(動摩擦係数0.20以上)③耐踏抜き性(1100N以上)④静電気帯電防止性(23±2℃において1.0×10^5≦R≦1.0×10^8Ω)⑤漏れ防止性(気泡が連続して出ない)の5種類となっている。

 

品質維持のために委員会での審議や買取調査などを実施

 

 JPSAには、「プロスニーカー®」および「プロブーツ®」を開発・販売する会員会社31社が加盟。JSAA認定品の普及促進につながるさまざまな活動を行っている。

 

 定期的に運営委員会を開催し、認証商品の信頼性を高めていくための課題について審議を実施している。そして品質維持のための活動の大きな柱となっているのが、実際に市場に出ている製品の買取調査だ。

 

 ホームセンター各社に対してもアンケート調査を実施し、店頭の状況やニーズをつかみ、情報の共有化を図ってきた。

 

 こうした努力の結果、認証タグの発行枚数は年々増加傾向にあり、2017年は500万枚(500足分)を突破。600万枚に迫る勢いだ。

 

 ユーザーが製品を選ぶうえでの指針として認識されるようになっており、その重要性はますます高まっている。

 

形式認定合格証票(形式認定タグ)出荷枚数グラフ
形式認定合格証票(形式認定タグ)出荷枚数

 

問い合わせ先:03-5804-3125
http://prosneaker.jp/

 

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