アインファーマシーズ物販事業「アインズ&トルペ」、大型旗艦店出店し事業拡大を推進

ダイヤモンド・ドラッグストア編集部
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 調剤薬局チェーン最大手のアインファーマシーズ(北海道札幌市、大谷喜一社長)は、ドラッグストア(DgS)「アインズ&トルぺ」展開を中心とする物販事業で、拡大に向けた積極策をとる。2016年4月期は、7月25日に東京・JR新宿駅東口でアインズ&トルぺ新宿東口店を売場面積およそ390坪(取扱アイテム数2万SKU)で出店、9月には本拠地である札幌で地下鉄大通駅直結のビルに売場面積およそ450坪(同2万SKU)のアインズ&トルペ札幌ル・トロワ店(仮称)を出店する。いずれも同社物販事業の旗艦店舗と位置づけ、直営売場面積では最大級の店舗となる。既存のDgSの枠にとらわれないビューティの展開、「キレイ」の提案をめざす。また、新宿東口店オープンに合わせてオリジナルブランド「LIPS and HIPS」が、9月25日からはファッション雑貨のオリジナル商品「ココデシカ」がそれぞれ登場する。

 12年4月期以降、わずかながら経常黒字となり収益が向上しつつある物販事業。14年12月の原宿クエスト店、15年4月の池袋西武店の改装後、売上高前年比150%前後で推移している。

 これまで都市型および郊外型DgSを展開してきたアインファーマシーズ物販事業だが、郊外型店舗は同業との価格競争が激しく、05年4月期に6割強を占めていた郊外型店舗の売上高構成は徐々に縮小し15年4月期には2割を下回った一方、05年4月期0.7%だったアインズ&トルペの営業利益率は都市型店舗の構成が高まるにつれて上昇し、15年4月期3.7%まで拡大している。

 同社では、大都市を中心とする都市型店舗へ注力することで物販事業の収益拡大を推し進める。

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