【米クローガー】初のEC専用配送センター、シンシナティ郊外に

2018/11/21 18:00
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 米スーパーマーケット最大手のクローガーは11月19日、同社初のEC(インターネット通販)専用配送センターを本社に近いオハイオ州シンシナティ郊外に開設すると発表した。


 英国の食品EC大手オカドとの提携により新設するこの配送センターは、庫内での荷物のピッキングや移動をロボットが行う自動倉庫。延床面積は約3万1000平方メートルで、クローガーは5500万ドルを投資する。クローガーは同様のEC専用配送センターを今後3年以内で国内20ヵ所に設置する予定だ。


 クローガーはECサイトで受注した商品を店舗で受け渡す「クローガー・ピックアップ(旧クリックリスト)」を1000店舗以上で実施、EC売上高は2018年度第1四半期が前年同期比66%増、第2四半期も50%以上増えた。


 クローガー・ピックアップは受注した商品を店頭在庫から販売する店舗拠点型のECだが、新設する配送センターは専用在庫を持ち、今後は倉庫拠点型のECも並行して展開することになる。


 クローガーは2018年5月にオカドと業務資本提携を結び、オカドの食品ECソリューションを米国内で独占使用する権利を得た。オカドは、ロボット自動倉庫や配送ルートを最適化するソフトウエアなどにより高い配送効率を実現しており、これらを食品ECソリューションとしてヨーロッパやカナダの大手小売業に提供している。

 

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