【米クローガー】ウォルグリーンと実証実験、商品受け取りなど

2018/10/16 15:45

　米スーパーマーケット最大手のクローガーと米ドラッグストア最大手ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが共同で実証実験に乗り出した。

　インターネットで注文したクローガーの商品をウォルグリーンの店舗で受け取れるようにするほか、自然・有機商品「シンプルトゥルース」などクローガーのプライベートブランド（PB）商品をウォルグリーンの店舗で販売する。

　クローガーの本社に近いケンタッキー州北部のウォルグリーン13店舗が実験に参加、数ヵ月に渡って実験を続ける。

　クローガーはEC（インターネット通販）事業を強化しており、ネットで注文した商品を店頭で受け渡しする「クリックリスト」の対応店舗を拡大、2018年1月期のEC売上高は前期比で90％増えた。買い物代行のインスタカートやシップトと連携した食品宅配サービスも広げている。全米で約9800店舗（プエルトリコと米領バージン諸島を含む）のウォルグリーンで商品を受け取ることができるようになれば、利便性は一気に高まる。

　ウォルグリーンとしては、クローガーのPBを取り扱うことで採算性の低いフロントエンド（薬局を除く食品・日用品売場）を強化できる可能性がある。