【経済】欧州市場サマリー(17日)

2018/12/18 11:45
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[17日 ロイター] – <ロンドン株式市場> 続落。オンラインファッション小売りのASOS(エイソス)が利益見通しを引き下げたことで、クリスマス商戦の時期に売り上げが緩慢であるとの不安を後押しした。

 

 ASOSは、11月の業績が市場予想より悪かったとし、通期の利益目標を引き下げた。小売り大手のネクストとマークス・アンド・スペンサー(M&S)はともに4.6%値下がりした。欧州ホームセンター大手のキングフィッシャーは4.2%下落した。オンラインスーパー大手オカドは4.4%安だった。

 

<欧州株式市場> 続落。オンラインファッション小売りのASOS(エイソス)が利益見通しを引き下げたことで小売株が大幅に値下がりした。例年クリスマス前にみられる活発な消費活動がないとの不安が浮上した。

 

 ASOSは37.6%急落した。11月の業績が「予想を著しく下回った」とし、利益見通しを引き下げた。欧州最大のオンライン小売り、ザランドは11.6%の連れ安となった。同業のブーフーは13.7%下落。スウェーデンのファストファッション大手H&Mは8.5%安。小売り大手のネクストとマークス・アンド・スペンサー(M&S)はともに4.6%値下がりした。STOXX欧州600種小売株指数は2.70%低下した。

 

<ユーロ圏債券> 投資家の関心がイタリアからフランスにシフトする中、イタリア国債利回りは最近付けた低水準近辺にとどまる一方、フランス国債利回りは上昇した。

 

 イタリア連立与党「同盟」の報道官は17日、連立を構成する同盟と「五つ星運動」の各トップとコンテ首相が欧州連合(EU)欧州委員会に提示する2019年予算案の「数字や内容」について完全に意見が一致したと述べた。

 

 こうした中、フランスのフィリップ首相は仏紙レゼコーとのインタビューで、2019年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率は、EUが定める上限の3%を突破し約3.2%になるとの見通しを示した。

 

 マクロン大統領は前週、抗議デモの沈静化に向け最低賃金の引き上げや年金生活者を対象とした減税など一連の対策を発表した。週末には5週連続で黄色いベスト運動の全国一斉デモが行われたが、規模は前週に比べてかなり縮小した。

 

 フランス10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)上昇し0.73%。ドイツ国債との利回り格差は47bpと前週付けた約1年半ぶり高水準に迫った。

 

 イタリア10年債利回りは一時1bp低下しその後横ばいで推移。ドイツ国債との利回り格差は269bpと前週付けた2カ月半ぶり低水準近辺。11月には326bpまで拡大していた。

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