【米ホールフーズ】17年9月期は増収減益、アマゾンとの統合コスト負担も

2017/11/29 11:00
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 米自然食品スーパーマーケット最大手のホールフーズ・マーケットが米証券取引委員会(SEC)に提出した財務報告書によると、2017年9月期の業績は売上高が前期比1.9%増の160億3000万ドル(約1兆7633億円)、営業利益は46.5%減の4億5900万ドル(約505億円)、純利益は51.7%減の2億4500万ドル(約270億円)だった。

 

 既存店売上高は1.5%減で、前期の2.5%減に比べてマイナス幅が縮小した。客数は2.4%減少したが、客単価が0.9%増えた。同社は8月末にアマゾン・ドット・コムと経営統合しており、これに伴う統合コスト1億5300万ドルを計上したことも利益を押し下げた。

 

 四半期ごとの売上高を見ると、7?9月期は4.4%増の36億5000万ドルと高い伸び率を示した。アマゾンとの経営統合と同時に、ホールフーズは一部商品の値下げを実施しており、これが売上高の増加につながった可能性もある。ただ、統合コスト計上で7?9月期の営業損益は6300万ドルの赤字(前年同期は1億5500万ドルの黒字)となった。

 

 ホールフーズは11月15日から、感謝祭用の七面鳥の肉などを対象とした第2弾の値下げを行っており、今後も継続的に価格の引き下げを行う方針だ。

 

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