【米ウォルグリーン】ライトエイドの2186店舗を取得、企業買収は断念

2017/07/12 09:00
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 米ドラッグストア最大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(BA)は、同業のライトエイドから2186店舗を取得することで合意した。同社が6月29日、発表した。3ヵ所の物流センターと商品在庫なども買い取る。取得金額は51億7500万ドル(約5900億円)。

 

 ウォルグリーンBAは2015年10月、業界3位のライトエイドを172億ドルで買収すると発表したが、米連邦取引委員会(FTC)の承認が得られず、16年12月にはライトエイドの店舗の一部を同業のフレッズに売却するなどの修正案を示した。さらに、17年1月にはライトエイドの店舗を追加削減する案を提示したが、それでも承認を得る見通しが立たず、企業買収を断念。ライトエイドの総店舗数約4500店舗のほぼ半数を現金で買い取ることしにした。

 

 店舗の取得は今後、半年以内に完了する予定で、取得後は「ウォルグリーン」ブランドに転換する方針。ウォルグリーンBAでは、今回の店舗取得により、商品調達コストや間接費の削減など、3?4年で4億ドルの利益改善効果が見込めるとしている。

 

 ウォルグリーンBAは2014年12月に米ウォルグリーンと英アライアンス・ブーツが経営統合して発足。米国と欧州の25ヵ国以上で事業展開している。

 

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