【アルペン】 中国の子会社清算、海外でのスポーツ用品販売撤退

2016/08/03 00:00
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 スポーツ用品専門店大手のアルペン(名古屋市)は7月29日、上海にある中国子会社の清算手続きを始めると発表した。同社は2012年8月に中国に現地法人を設立。現在、上海を中心に8店舗を展開しているが、中国経済の減速やインターネット通販の普及で売上げが伸び悩んでいるほか、地価高騰が業績を圧迫している。中国子会社の15年12月期の業績は売上高が4億4700万円、純損益は12億5500万円の赤字だった。

 

 アルペンの海外店舗は中国のみで、子会社清算に伴い海外でのスポーツ用品販売から撤退することになる。

 

 同社は、中国からの撤退に伴う損失9億6200万円のほか、店舗の減損損失や熊本地震による損害など計54億円余りを16年6月期に特別損失として計上。その結果、同期の純損益は従来予想の3億2000万円の黒字から19億3500万円の赤字(前期は11億1700万円の黒字)に転落する見通しだ。

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