「たまには後から出てみようかな、と」

マックスバリュ九州(福岡県)の佐々木勉社長が笑いながらこう説明するのは、14年に開業した「マックスバリュくりえいと宗像店」(福岡県宗像市)について。

 

同店はショッピングセンター(SC)のテナントとして開業したが、同じ建屋の真横では、コスモス薬品(福岡県/横山英昭社長)が先行開業していた。

それまで、マックスバリュ九州が店を出した後に、近隣にコスモスが出店するというのが常だったが、ここでは逆のパターン。しかも同じSCのテナントとしての出店で、「ふつうなら(SMは)誰も出てこないような立地条件」(佐々木社長)だ。実際、その区画にはSMを誘致することが事前に決まっていたものの、手を挙げる企業がなかなか現れなかったという。

 

もちろん、マックスバリュ九州としてもねらいがあっての出店だ。「確かに苦労しているが、ドラッグストアとの戦い方を身につけるための練習台と考えている。今でも、トライアンドエラーの繰り返し」と佐々木社長は言う。

 

あえて厳しい環境に身を置くことで、戦い方を学ぶ。食品を巡るボーダレスな戦いが激化の一途をたどる九州で勝ち抜くためには、そんな荒療治も必要なのだろう。(y

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