「新しいベイシア始まる、ですから。」

2018/07/19 15:17
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 昨日、埼玉県羽生市にベイシア(群馬県/橋本浩英社長)がオープンした「ベイシア羽生店」。取材に対応いただいた、広報部広報グループマネジャーの田中悠里さんは最後にこう締めくくった。

 

 「新しいベイシア始まる」というのは、来年創業60周年を迎えるにあたり、現在ベイシアがテレビCMなどを通じて打ち出しているキャッチフレーズだ。

 

 そしてその言葉どおり、ベイシアの店は大きな変化を遂げている。

 

 皮切りとなったのは、今年3月にオープンした「ベイシアスーパーセンター勝浦店」(千葉県勝浦市)。これまでの同社のスーパーセンターの約半分の売場面積で、非食品よりも食品の売場を広く確保し、「食」に重点を置いた。
さらに青果売場に隣接して、総菜売場、カフェ、ベーカリーを集中配置するという新しい売場レイアウトを導入。そのうち計88席のカフェスペース「HANA Cafe(花カフェ)」ではフレッシュジュース、デザート、ハンバーガーなどをバイオーダー形式で販売するなど、「グローサラント」の要素を盛り込んだ。

 

 6月にはお膝元の群馬県前橋市に開業した「ベイシア前橋小島田店」でも花カフェを導入し、新たにドライフルーツの詰め放題コーナーを設置。また、生鮮3品と総菜部門はすべて売場と加工スペースをシースルーにしてライブ感を高めたほか、鮮魚では天ぷらやフライなど好みの調理法を選び注文すると、30分ほどで出来たての状態で提供するという新たなサービスも打ち出した。

 

 そして昨日開業の羽生店。「前橋小島田店の開業から1カ月しか経っていないし、あまりニュースはないかな」と高をくくっていたが、とんでもなかった。

 

 店全体のコンセプトは前橋小島田店をベースにしつつも、ベーカリーの「自家製ピーナッツクリーム」、チルドデザートではフランス直輸入の「フラン」(カスタードベースのタルトのようなもの)、弁当では洋風の魚総菜を盛り込んだメニュー、PBでは「麻辣柿の種」などなど、新規導入品のオンパレード。ベイシアの商品開発力に脱帽した。

 

 いつ行っても発見のある「新しいベイシア」、一瞬たりとも目が離せない。(y)

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